ポテトサラダ研究所

明日世界が終わるとも、私はポテサラを作り続ける

ジャガイモの品種について調べよう

今までに何度もポテトサラダを作ったことはあるものの、これまでずっと男爵薯一辺倒だったので、ブログ開設を機にあらためて品種の特徴についても調べてみました。「イモなんて食えれば何でもいいんだよ」というワイルドな諸氏に置かれましては読み飛ばして頂いてけっこうです。

それにしても大航海時代以来ずっと寒冷地や荒れ地でもデンプンたっぷりに育つ食料源として人口の拡大に役立ってきたジャガイモって、米や麦と並ぶぐらい人類の歴史に影響をあたえてきたようです。

ジャガイモ飢饉のときの英国のアイルランドに対する鬼畜ぶりとか、ジャガイモ飢饉がきっかけになってケネディ一家が移民としてアメリカ新大陸に渡ったとか、調べれば調べるほど 歴史はイモが回してる、と思わされます。ぜひ時間がある時にでも調べてみてください。あ、「イモなんて食えれば何でもいいんだよ」というワイルドな諸氏に置かれましてはぜんぜん調べて頂かなくてもけっこうですよ。

 

男爵薯

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↑でこぼこした丸い形状ででんぷん質が多く、ほくほくした食味が特徴の品種。煮崩れしやすいため、粉吹き芋やコロッケなど潰して使用する料理に剥いている。基本的にポテトサラダは男爵芋を使用するのがスタンダード(だいだいどこのスーパーでも置いてるし)。何となくですがジャガイモ特有の香りも強いような気がします。ちなみに「よくわからんけど男爵が持ち込んだイモだから男爵イモで良いべ」って具合に非常に雑に名付けられたらしく、正式な品種名は「アイリッシュコブラー」と言うそうです。IRA特殊工作員のコードネームみたいで中々カッコいい名前ですね。

 

 メークイン

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↑大正時代に日本に持ち込まれた品種で、細長くつるりとした形状が特徴。煮崩れしにくく、カレーやシチューなどの煮込み料理に向いている。「May Queen」を直訳すると「五月の女王」になるんですが本国イギリスではほぼ忘れ去られた品種らしく、悲劇の女王感ありますねぇ(イギリス由来のものって本国では廃れたのに外国で残ってる例がおおいっすよね。ロイヤルエンフィールドとか)。このメークイン、撮影用に買ったんだけど調べれば調べるほどポテサラに向かなそう……。どうしよう……。かわいそう……。

 

新じゃが

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↑通常のジャガイモが春に植えて7月〜11月に収穫して貯蔵したものに対し、新じゃがは冬に植えて6月までに収穫されて貯蔵せずに出荷されたものを指す。ピンポン玉よりちょっと大きいサイズで、皮が薄く水分が多いのが特徴。マッシュポテト系のポテトサラダにするには水分が邪魔なので、皮付きのまま半分〜4つ割にしてジャーマンポテト風サラダなどにすると美味しい。そういえば「新じゃが」って品種名ではないっすね。


その他、カロテンが多く黄色味が強い「キタアカリ」とか甘いと評判の「インカのめざめ」とか、ポテサラ向きだと言う「とうや」など色々と品種がありますけど、スーパーで見つけ次第購入して味見しようと思います。珍しい品種も食べてみたいですねぇ。

 

さて、やっと次はこんな感じの具材を使ってポテサラ製作実践編にいきたいと思います。

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