ポテトサラダ研究所

明日世界が終わるとも、私はポテサラを作り続ける

第1回 男爵感たっぷりごろごろポテトサラダ

そういえば、ブログを始める時になんとなく「ポテトサラダ研究所」ってタイトルで良いんじゃねって思ってタイトルをつけたんですけど、あとで検索してみたところ、まったく同じタイトルのFacebookコミュニティがあるんですね。ありゃりゃ、しまった。

ひょっとしたら勘違いした人が訪れてくれるかもしれないし、気にせず行きましょう。

さて、今日はやっとこさ第1回目のポテトサラダを作っていきます。

ところでポテトサラダを作るときに悩ましいのが「スーパーで出来合いの惣菜を買ったほうが手軽で安くすむんじゃね??」って問題。たしかにその通りかもしれない。200円も出せば手に入って、しかもじゅうぶん美味しい。それを自分で作ろうとしたらジャガイモに人参にハムにキュウリに……、と沢山の材料を揃えて大量に作らなきゃならない。いちいち皮を剥いたり茹でたりするのも面倒くさいし。

でもね。

自分で作るってことは、自分の好きなように作れるってことだと思うんです。

僕はポテトサラダにキュウリを入れるのはあんまり好きじゃないから、ホントは外して欲しい。惣菜売り場に置いてるマッシュポテトのようにクリーミーで滑らかなポテトサラダも良いけれど、イモの形がゴロゴロと残った食べ応えがあってお腹いっぱいになるポテサラを食べたい時もある。

その日、そのときに食べたい料理。どんな我が儘だって自分で作ればお皿のうえに実現できちゃう。だから多少高くつこうが、手間がかかろうが、仕事の帰り道にスーパーに立ち寄ってごはんを作るのです。

僕たちの身体はひとそれぞれ少しずつ身長や体重が違うから、どうしても自分にぴったりのものが欲しいと思う人は服や靴をオーダーメイドする。それと同じで、食べたい料理や塩加減もその日やその人によって少しずつ違う。

僕たちの身体はご飯で出来てるんだし、なるべく我が儘を通したい。自分の身体を作るごはんを自分で作る。そう考えると自炊って究極のセルフメイドなのかもしれませんね。 

さて、与太はこれぐらいにして、さっそく第1回目の試作を作っていきましょう。

前々回にご紹介したこちらの食材。これを使ってポテサラを作りますね。

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【材料(4人分)

  • 男爵いも 中玉サイズ1袋(7個) 130円
  • パプリカ1個           120円
  • タマネギ 小サイズ1個        40円
  • スナップエンドウ1袋          220円
  • ベーコンブロック 100g                     180円
  • マヨネーズ 大さじ 4杯                       25円
  • 粒マスタード 大さじ3杯       70円
  • マジックソルト(普通の塩でOK)少々
  • 粗挽き胡椒 少々

                     計 775円

 

材料を残すと色々面倒くさいので、なるべく使いきりを目指しました。4人で分けてもスーパーのパック惣菜よりも量が断然多いので、やっぱり自炊ってコスパも良いんですね。お惣菜系のポテサラを作ってもつまんないし、それでは今回はイモ感たっぷりでゴロゴロしたお腹に溜まる系のポテトサラダを目指して作っていきますね〜。

 

【手順1】 ジャガイモの皮を剥き、6〜8分割する

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 ↑ジャガイモを洗って土を落とし、ピーラーを使ってざっくりと皮を剥きましょう。男爵いもは凹凸が激しいので多少皮が残ってても気にせずに。出来上がったときに皮の土の香りが少し残ってるぐらいのほうが野性味があって僕は好きです。ただし芽の部分や緑色になった部分はソラニンという毒が含まれてるので、しっかりと取り除きましょう

 

【手順2】 ジャガイモをゆでる

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↑水を張った鍋に塩を少々入れ(パスタをゆでる時の塩加減の半分くらい)、沸騰したらジャガイモを入れて茹でる。別にレンジでチンしても大丈夫です。火は竹串がすっと通るぐらいが目安

 

【手順3】 具材の準備をする

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↑今回はゴロゴロとした粉ふきイモ系を目指すので、具は大き目にカット。パプリカは縦に8等分に切って3分割に。赤が入ると色も綺麗ですね。中心の白い綿みたいなところはなるべく取り除いたほうが舌触りがいいですね 

 

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↑タマネギは縦に4分割して千切りにし、氷水にさらしましょう。スライサーを使うと楽に綺麗に作れますね〜。以前付き合ってた女性と料理を作ってて「ねぇねぇ。スライサーある?」って訊いたら「そんなもん使うのは邪道だ!」ってマジ切れされたことがありましてね。人間どこに地雷が潜んでるかわかんないもんです

 

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スナップエンドウは左右の筋を取ってから2分ほど茹でます。お気づきかもしれませんが、ジャガイモを茹でてる鍋にぶっこんでます。さっきジャガイモの鍋に塩入れたのはジャガイモ全体に塩味をつけたいというのもありますが、同じ鍋でスナップエンドウを色よく茹でたいという理由もあったりします。なるべく手ぇ抜きたいですし

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スナップエンドウが茹で上がったら冷水で粗熱を取り、3分割に

 

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 ↑ベーコンは5mm幅の短冊状にカットしてからの……

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↑フライパンで焼き目をつける。油は敷かず、なるべく弱火でベーコン自体の油でカリカリになる一歩手前をめざします。なるべくベーコンの脂を落したほうが翌日食べるときも劣化が少ないです

 

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↑あとこれは分量外なんですが、冷蔵庫にオリーブがあったので急遽ぶち込むことに。見た目は良くなったけど、味わい的には入れなくても良かったかな。てか余談ですが、白バックで黒の物を撮影するのって難しいっすね。iPhoneじゃ何回撮ってもハレっちゃう

 

(あとこれも余談ですけど、ひとりで料理の手順を撮影するのってクッソ面倒なんですね。知らなかった。食材切っちゃ手ぇ洗って拭いてカメラ構えて余計なものが映らないようにキッチン整理して火加減みたりしながらて撮影して……、いざベストタイミングで撮影しようとiPhone構えたら指がふやけてシワシワになってるせいで指紋認証が作動しなくてテンパったり。笑)

 

【手順4】 具材を混ぜ合わせる

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↑茹で上がったジャガイモの鍋のお湯を捨てて少し鍋を揺すると、こんな感じで粉ふきいも状に。良い感じです。通常のポテサラだと更にフォークやらで潰してマッシュポテト状にしていくのですが、今回はこのまま使用します。ついでに同じお鍋で次の工程に進めば洗い物も楽チンですね

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↑ジャガイモの粗熱が取れたら(熱いままだとマヨネーズが分離するので注意)、先ほど用意した具材にマヨネーズと粒マスタード、塩こしょうを施して……

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↑こんな感じにまぜまぜ。。イモと具材のバランスも良さそうですね

 

……で、うつわに盛りつけた後に飾り用に胡椒を碾いてパプリカパウダーを掛けて

 

男爵感たっぷりのごろごろポテトサラダ、完成〜〜〜!!

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さて、実食してみましょう。ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”(๑´ㅂ`๑)ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”ŧ‹”

うん。おいしいですね。

マヨネーズを少なめにしてジャガイモを大きめにしてるので「イモ食ってる!!!」って感じで満足感が高いし、茹でるときに塩を入れてるのでちゃんとイモの芯まで味がついてて、大きめにイモ感を残しても口寂しくならない。マヨネーズ少なめなので「カロリー取ってるなぁ……」って罪悪感も少なくて、他の具材もスナップエンドウの瑞々しさやベーコンの塩気など口に含むたびに色んな味が主張します(そのぶん一体化してないとも言えるかもしれないけど)。どちらかというと副菜というより、ご飯の代わりにがっつり食べたいポテトサラダですねぇ。お酢を入れたり砂糖を入れたりするレシピもワリと多いんですけど、シンプルな味付けにしてるので、いっそう主食っぽい味わいです。

実は茹で玉子を入れるつもりだったんですけど、出来上がったあとに玉子の存在をすっかり忘れてることに気づきまして。でも、主食としてポテトサラダを食べる時はゆで玉子ナシでも良いかもですね。ゆで玉子を入れるとコクが出るぶん、重たくなっちゃうし。

 

と言うことで。

 

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我が家では牛肉の赤ワイン煮にたっぷり添えて食べました。赤ワイン煮のソースにポテトサラダを絡めながら食べるとまたこれが美味しくて……。あとはちょっとしたスープでもあれば、グリーンサラダを付けたりバケット添えたりしなくても充分にお腹いっぱい、心も満たされたごはんでありました。

あと、翌日になるとスナップエンドウの色合いが悪くなったり、ベーコンの脂が冷えて少し口触りが気になるようになったので、冷蔵庫に常備しておくおばんざいレシピというよりも、家族4人でその日に食べきるレシピかもですねぇ。

 

【まとめ】

  • 副菜としてではなく、主食として食べるポテサラでした
  • 主食としてポテサラを作るときは茹で玉子ナシでいい
  • 濃厚ソース系の主菜と合わせると美味い
  • 常備菜として作る時はスナップエンドウの代わりに違う緑黄色野菜を入れて、ベーコンはもっと薄切りにして脂はカリカリになるまで落すかハムを使うべし
  • ブログをはじめるときは同名のブログやコミュニティがないか調べよう

さて、次はポテサラに合わないと専らの評判なメイクイーンを使って、試作してみようかしら……。

雑務 Right now

前回のポストで「次はポテサラ製作実践編」とは言ったものの、なかなかブログを書くヒマが取れず、貧乏暇なしとはよく言ったものだなぁと痛感しております。石川啄木ばりにじつと手を眺めるぐらいの暇がありゃブログのひとつやふたつぐらい掛けそうなもんですけどね。

実はポテサラはちゃんと一度作ったのですが、こちとらイモばっかり食ってる訳にもいかないもんでね、ツメの手入れしたり甘皮を剥いだりハンドクリーム塗ったり、手を眺める以外にも色々とやることあるんでね。近日中にはレシピや制作過程も含めてアップできれば良いなと思っておりますので、なにとぞ、なにとぞ。

 

そんな訳で、ここしばらくの間は雑務の合間を縫ってスーパーで特売だったアメリカ産牛肉をフランべしたり

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フランベしたアメリカ産牛肉を赤ワインで煮込んだり(付け合わせはこの間アップした材料で作ったポテサラですよ)

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醤油麹につけた鶏もも肉を焼いて湯豆腐と一緒に食べたり(付け合わせはこのあいだアップした材料で作ったポテトサラダとキノコとベーコンの炒め物ですよ)

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スーパーで特売だった鶏ムネ肉でカオマンガイを作ったり(付け合わせはポテサラと関係ありませんよ)してました。特売じゃなくてもお肉を買えるような身分になりたいものですね。

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ところで、はてなブログの記事をタグ付け管理するにはどうすれば良いんでしょうね。記事が溜まってきたら「レシピ」とか「まめちしき」とか「日々のこと」とか、そういう感じのでタグ付け管理したいんですよ。調べなきゃ……。

ジャガイモの品種について調べよう

今までに何度もポテトサラダを作ったことはあるものの、これまでずっと男爵薯一辺倒だったので、ブログ開設を機にあらためて品種の特徴についても調べてみました。「イモなんて食えれば何でもいいんだよ」というワイルドな諸氏に置かれましては読み飛ばして頂いてけっこうです。

それにしても大航海時代以来ずっと寒冷地や荒れ地でもデンプンたっぷりに育つ食料源として人口の拡大に役立ってきたジャガイモって、米や麦と並ぶぐらい人類の歴史に影響をあたえてきたようです。

ジャガイモ飢饉のときの英国のアイルランドに対する鬼畜ぶりとか、ジャガイモ飢饉がきっかけになってケネディ一家が移民としてアメリカ新大陸に渡ったとか、調べれば調べるほど 歴史はイモが回してる、と思わされます。ぜひ時間がある時にでも調べてみてください。あ、「イモなんて食えれば何でもいいんだよ」というワイルドな諸氏に置かれましてはぜんぜん調べて頂かなくてもけっこうですよ。

 

男爵薯

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↑でこぼこした丸い形状ででんぷん質が多く、ほくほくした食味が特徴の品種。煮崩れしやすいため、粉吹き芋やコロッケなど潰して使用する料理に剥いている。基本的にポテトサラダは男爵芋を使用するのがスタンダード(だいだいどこのスーパーでも置いてるし)。何となくですがジャガイモ特有の香りも強いような気がします。ちなみに「よくわからんけど男爵が持ち込んだイモだから男爵イモで良いべ」って具合に非常に雑に名付けられたらしく、正式な品種名は「アイリッシュコブラー」と言うそうです。IRA特殊工作員のコードネームみたいで中々カッコいい名前ですね。

 

 メークイン

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↑大正時代に日本に持ち込まれた品種で、細長くつるりとした形状が特徴。煮崩れしにくく、カレーやシチューなどの煮込み料理に向いている。「May Queen」を直訳すると「五月の女王」になるんですが本国イギリスではほぼ忘れ去られた品種らしく、悲劇の女王感ありますねぇ(イギリス由来のものって本国では廃れたのに外国で残ってる例がおおいっすよね。ロイヤルエンフィールドとか)。このメークイン、撮影用に買ったんだけど調べれば調べるほどポテサラに向かなそう……。どうしよう……。かわいそう……。

 

新じゃが

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↑通常のジャガイモが春に植えて7月〜11月に収穫して貯蔵したものに対し、新じゃがは冬に植えて6月までに収穫されて貯蔵せずに出荷されたものを指す。ピンポン玉よりちょっと大きいサイズで、皮が薄く水分が多いのが特徴。マッシュポテト系のポテトサラダにするには水分が邪魔なので、皮付きのまま半分〜4つ割にしてジャーマンポテト風サラダなどにすると美味しい。そういえば「新じゃが」って品種名ではないっすね。


その他、カロテンが多く黄色味が強い「キタアカリ」とか甘いと評判の「インカのめざめ」とか、ポテサラ向きだと言う「とうや」など色々と品種がありますけど、スーパーで見つけ次第購入して味見しようと思います。珍しい品種も食べてみたいですねぇ。

 

さて、やっと次はこんな感じの具材を使ってポテサラ製作実践編にいきたいと思います。

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はじめに:ポテトサラダ研究所 開設規約

飲み屋で最初に何を頼むか、ってけっこう難しい問題だと思うんです。そのときに集まった年齢層や性別、はたまたメンバー同士の関係性によってベストチョイスが変わってくる。唐揚げを頼んでも胃弱のオジさま諸氏から「そんな脂っこいもん食えネェよ」って言われそうだし、チャンジャとタコワサを頼んでも「先輩オッサンくさいすね」なんて生意気な後輩から思われそう。潔癖性のお姉様から「あなたとは一緒の鍋をつつきたくないわ」なんて言われた日には、これは、もう、悪酔い必至。って気にし過ぎなのかしら??

で、飲み屋で最初に頼むベストチョイスは人によって様々だけど、満場一致でどこからも文句が出ないベターチョイス、これは間違いなくポテトサラダだと思うんですよ。
あっさりしてて、食べ応えもあって、ビールにもよく合う。おまけに作り置きだから出てくるのが早い。手づくりしてるところはお店の個性も出る(業務用のパックを使ってるとこは除く)。

老若男女に愛されていて色んなレシピが存在するポテトサラダは、研究に値する料理なのではないでしょうか。ところがざっとネット検索掛けてみたところ、ポテサラに特化したレシピブログって無いっぽいんですね。そんじゃまぁ自分で作るべぇか。仕事も辞めてヒマだし、と。

そんな訳で、ここはポテトサラダのレシピを研究するラボラトリーです。だいたいこんな感じの奴を作ってレシピを公開していこうと思ってます。 

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当研究所のお約束事は以下をご参照くださいませ。

 

作ってる人は素人ですよ
料理の腕は人並みだと思ってますが、別に僕は料理研究家でも調理師免許持ってる訳でもありません。フツーに自炊する程度の素人です。フツーの人がフツーに料理してもフツーに美味しい。それがポテトサラダの魅力だと思ってます。あと、特にポテトサラダを愛して止まないという訳でもありません。フツーに好きな程度です。


■費用を明記しますね
近所のスーパーで食材を購入した金額からだいたいの費用を算出するつもりです。ガス代やら電気代やら野暮なことは言わないで下さいね。「芋は畑で採れるからタダだ!」みたいなのも勘弁な。つーかオレ、畑持ってねぇし。


■ワリと他のレシピを参考にして作ります
料理は真似して学ぶものだと思ってますんで、クックパッドとか他のブログとかに載ってるレシピを参考に作ることもあります。その際は出典URLを明記するようにしますんで、パクリだなんだ言わないで下さいね。アフィリエイトリンクも貼りますが「金儲けが云々」とかもお控えくださいね。たまにはイモ以外も腹一杯食いたいのです。


著作権は放棄します
その代わりと言ってはなんですが、商用利用を除いて基本的に著作権は放棄します。勝手に書籍にまとめて販売されたりコピペブログやNeverまとめに転載されなきゃ別にいいです。使いやすいようになるべく写真はデカいサイズでアップしようと思います。画像使用の際はご一報頂くか出典URLか当ブログ(ポテトサラダ研究所)のクレジット表記入れてくれると嬉しいです。